誰かさんの不思議

音楽活動の合間に感じる不思議なことを雑談しています。

殺人方程式を読んで

殺人方程式】を読了しました。この本には副題に「切断された死体の問題」とありまして、あとがきを読むと304ページ5行目までの文章から真相が論理的に見破れると書いてあります。そのすぐ後ろに掲載されている鮎川哲也さんの言によると真相を見破れる読者は0.5%程度だろう、とあるわけですが・・・。
はい、当然私も見破れませんでした。推理小説のような謎解きを主題にした作品の場合、如何にして真実をカモフラージュするか、錯覚を起こさせるかを作者は考えるそうです。見破れなかった私は、見事に幻惑され最初の推理から完全に的外れだったのですね。悔しい・・でも楽しい。
首無し死体が出て来たりはしますが、推論を展開させたりといった会話も読みやすいですし、クライマックスの緊張感もあります。ミステリ入門にはオススメの一冊なので、興味のある方は是非ご一読を。
全ての謎が解けた後に語られるエピソードを読むと、また何とも言えない気分になりますよ。


・・・でも、321ページの後ろから6行目の理由が分からないんだよね。読み直してみたんだけど・・・