視点を読む
映像を見る時、それが誰の視点なのかあまり気にしないのですが、本を読む時の地の文・・っていうのかな・・セリフ以外の文章の視点は、いつも気になるようです。
【斜め屋敷の犯罪】を読み終えました。
この本は、どうやら作者の視点のようですが、後半、探偵の友人の視点で語られる部分がポツンポツンと出てきます。叙述トリックが仕掛けられている場合は、こういう視点を上手く扱った作品が多いようなのですが、今回は、純粋に「謎解きに挑戦」といった本だったので、(解決編の前に、手がかりは全て出た、と作者からの言葉もある)もう少し読みやすく統一して書いた方がいいんじゃないかな、なんて思いました。
とは言え、トリックは驚くものでした。斜めになっている床を利用しているんだろうと思っていたのですが・・・まさか、こうなるとは・・・いや、言うまい言うまい。興味のある方は是非、ご覧下さい。