誰かさんの不思議

音楽活動の合間に感じる不思議なことを雑談しています。

大樹の街というゲーム

確か、そういう名前だったと思う。”大樹の街”

 

今はネットを介して見知らぬ人と世界を共有したゲームで遊ぶのは何でもないことだけど、十五年以上前にこの作品で遊んだ私にはとても新鮮でした。

 

当時、MIDIデータで音楽を配信していたので相当昔の話。

確かそのMIDIデータをゲームに使いたいという話から知ったので、このゲームは個人が管理運営していたように記憶しています。

 

ゲーム自体は単純で、”大樹の街”の住人になることから始まるのだけど、その時、”戦士”か”商人”かを選びます。戦士は迷宮を探索して宝を集めて商人に売り、商人は戦士から買った宝を加工して武器や防具を作って店に並べる。で、戦士は得たお金で商人からより強い武器防具を買って、迷宮の深部へ趣く。

 

一日に行動できる量が決まっているので、時間を忘れて熱中することのないのが良かったですね。

 

ちなみに、私は戦士を選んで遊びました。

迷宮は3Dダンジョン、というわけではなくて、「右へ行く」「左へ行く」という風にゲームブックのようなスタイルでした。でも、もちろんオートマッピングなんてないので、自分で地図をメモして進むわけです。それがまた面白い。

 

買い物も楽しかったです。

いつも同じ店に集めた宝を売りに行っていると、その商人も”何処かの誰か”なので、覚えてくれていて、「強い武器が作れたからとっておいたよ」と並んでいない武器を薦めてくれたりしました。

 

この他、季節毎にイベントがあって、例えば十月なら迷宮にカボチャのお化けがたくさん出たりとかしてましたね。

 

今はこういうゲームが流行ったりしないのかな、とか、そもそももっと他のユーザと共同で遊べるゲームがたくさんあるんだろうな、なんて思ったりします。

 

でも、単純だから味わい深いもの、という作品だってあるんじゃないかな。

 

個人が運営していたせいか、途中で終わってしまったけれど、またこういう作品で遊んでみたい。